独学でセルフコーチングをするときに気を付けたいこと
10月5日 8:00 · tag コーチング×学び
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独学でセルフコーチングをするときに気を付けたいこと
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コーチとして活動してきて、いろんな方に出会ってコーチングをしていると、ある共通のことが見えて来たります。
コーチングは確かにものすごく効果があります。
コーチング理論を実践しながら、理解や体感を繰り返していくと効果は現れます。
ただ、これも『~しなければならない』と思った瞬間に途端にうまくいかなくなることがあります。
なぜなら、コーチングを学んでいてもなお他者の評価を気にするからです。これは特にセルフコーチングのみをしている人に陥りがちな現象です。
have toやめて、want toをやりましょう!と表面上の字面を受け入れてしまうことからも起きてしまうのかもしれません。
コーチングを学び始めると、あるとき自分がすごい!と思うことがあります。縁起が変わるので今までできなかったことできたり、会えなかった人に会えたり、付き合う人などが大きく変化したりと、これまでになかったことを体験するようになります。
それはそれでいいのですが、それゆえにコーチングを学んでいるのだから何か大きな結果を出さねばとか、高い生産性を出さねばならないと思ってしまう人もいます。
なぜなら、コーチングを実践しているのに、何もできていないのはカッコ悪いと感じてしまうからです。
しかし、これがそもそもコーチングを理解できていない証拠なのですが(セルフコーチングの弊害と言ってもいいかもしれません)、当の本人は、それを受け入れたくもなければ、認めたくもありません。
こういう場合には、僕は一度のびた鼻をへし折ってあげます。
本当の意味で自分の人生を自分で創ってほしいので。
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そのゴールは本当にゴールですか?
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それともう一つ考えるべきことがあります。
例えば、苫米地博士のコーチング系の本を読んだ方は、“抽象度の高いゴールを設定しましょう”というのを聞いたことがあると思います。
自分自身のゴールを設定するときに、抽象度の高いゴールとは何か?それを考えた方も多いと思います。
抽象度というのがわかりづらい方もいると思うので、別の言葉でいうと、より多くの人のためになるような高いゴールという感じです。
抽象度の高いゴールを持つことは確かに大切です。
ご存知の通り、苫米地博士は“世界の戦争と差別をなくす”という非常に抽象度の高いゴールを掲げて日々活動されています。
僕自身もそれに感化されています。
実際に多くの人は、これが実現したらいいな~と思います。
ただ、苫米地式コーチングを学んだ方で“世界の戦争と差別をなくす”というゴールを設定する人がいますが、あなたに一つ問いたいことがあるのです。
それは、本当にあなたの心から望むゴールですか?と。
なぜ今こういう投稿をしているかというと、意図しないところで苫米地博士のゴールに苦しめられるというか、悩まされる方がどうやらいるようなのです。こういう相談はよくあります。
どういうことかというと、簡単にいえば、コーチングを学びはじめた方で“(苫米地博士のように今すぐにでも)抽象度の高いゴール”を持たなければならない…そう思ってしまう人がいるのです。
同じゴールを持たないといけないとまで思っている人も過去にいました。
でも、ちょっと待って!です。笑
苫米地博士のゴールは、あなたのゴールではありませんよ。
“世界の戦争と差別をなくす”というゴールは、素晴らしいものですが、そもそもあなたは何のためにコーチングを学び始めたのですか?ということです。
多くは、自分の人生をより良くするためのはずです。
そもそもなんですが、抽象度の高いゴールというのは簡単に見つかったりしません。
簡単に見つかるとしたら、それは本当のゴールではありません。
今の自分を正当化したいためのゴールにすぎません。
そうなると、どこかでまた他者を気にした生き方になり、コーチングを学んでいるから自分が苦しいなんてことにもなりかねません。
本当に自分が心から望んでいなければ、たとえ抽象度の高いゴールを設定できたとしても意味がありません。
むしろ弊害ですらあります。
繰り返しますが、“世界の戦争と差別をなくす”というゴールが間違っているということではありません。
そういう思いを持ち行動している中で、苫米地博士のゴールを知り共感したという人もいるでしょうから。
それと、最終的には、苫米地博士らと関わっていくと、自然とこういった非常に抽象度の高いゴールに結びつくことにはなりますが、まずは自分に正直になってみましょうということです。
そのことを踏まえたうえで再度ゴール設定について考えてみてはいかがでしょうか。
一応、最後に抽象度の高いゴールを設定するためのヒントを出しておきます。
僕たちは、他人を幸せにすることで、自分自身も幸せになれるというレベルにまで進化しています。
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